低温殺菌牛乳とは19世紀、フランスの細菌学者「ルイ・パスツール」がワインの風味を損なわずに有害菌を除去するために考案した殺菌方法をパスチャリゼーションとよんでいます 殺菌方法は62℃~65℃で30分間加熱する方法で、食品の成分、風味、栄養、有用菌を極力損なわない殺菌方法として100年たった現在も使われており、この製法で作られた牛乳をパスチャライズド牛乳(低温殺菌牛乳)と呼んでいます。 パスチャライズド牛乳(低温殺菌牛乳)を作るには、原材料である生乳の鮮度と品質が一番重要ですが、生乳の鮮度が悪かったり細菌数が多すぎたりとすると「低温殺菌牛乳」を作る事はできません。毎日の徹底した牧場での衛生管理、牛達にストレスを与えない健康管理、工場内での集乳から発...30Oct2016
低温殺菌と高温殺菌の違いは 現在市場に出回っている牛乳の95%以上に採用されている超高温瞬間殺菌(120~130度C、2~3秒)は大量生産に向いている殺菌方法なのですが、高い熱を加えることによって有害菌はもとより有用菌まで死滅させてしまいます。更にカルシウムやたんぱく質は高温によって熱変性を起こします。 乳タンパクの80%はカゼインで残りはホーエーと呼ばれるたんぱく質ですが、超高温加熱殺菌で熱変性したホーエーはカゼインが胃の中の酸や酵素によって凝固することを妨げるため、短時間で小腸に運ばれ栄養を十分吸収できなくなります。 低温殺菌は過熱によるタンパク質の変性がなく、生乳に近い甘さとまろやかさがあり、栄養の吸収も優れています。 我が家では低温保持殺菌の技術と無農...29Oct2016
有機野菜はなぜ高いのか有機野菜はスーパーやお店で売っている野菜に比べて高いです。 有機農法は自然に育つ・自然に育てることに基づいており、これは本来の野菜作りの形です。 農薬や化学肥料を使用して量産し価格を安くしている今の野菜は安全性・栄養・まわりの環境変化のツケを生み出しています。 有機農法が高いのは・・・ ・有機農法では雑草の刈り取りや有機肥料作りを丹念に行います。 ・防虫ネットを使用します ・流通量が少ないので送料が高くなります ・有機JAS認定基準を守るために諸費用が掛かります 有機野菜の方が安い場合もあります。 ・市場を通す野菜と違い相場に左右されず常に一定の価格で供給されますので安い時があります。 ・旬の時期に有機野菜を買えば冬場の夏野菜...27Oct2016
旬の野菜について スーパーに行くと1年を通して野菜や果物が山のように並び、季節感に関係なくいつでも食べられるようになりました。いつでも手に入るようになったことは便利ですが、本来の旬の時期が分からない消費者が増えているようです。旬の食材の素晴らしさを知ることにより、毎日の食事作りにお役立てください。 旬の野菜のメリットは (1)最も栄養価が高い時に収穫するので体に良いということ (2)味が濃くて美味しいことです。 旬の野菜にはビタミン、ミネラル、フィトケミカルなどの栄養素、食物酵素が豊富ですし、 食べてみてわかりますが驚くほど美味しいです。 ある生産者の話では、最適の時期に栽培する旬野菜は、生命力が強いので栄養が高く、化学肥料・農薬も少なくて済...27Oct2016
食品添加物の危険性と賢い対応 昨日に続き食品添加物についてお話します。 日常スーパーやコンビニで買う食品やファーストフーズ店で飲食するものには多種多様の食品添加物が入っています。できることなら、食品添加物が入っている食品は食べない方が安心なのですが完全に避けることは難しいと思います。 ということは私たちは賢く食品添加物に対応してゆくことが必要となります。 しかし、日常的に食品に入っている添加物の種類は1000品目以上になり、どんな添加物がどんな食品に使われ、安全性まで理解することは大変です。 そこで、できれば避けたい食品添加物を取り上げました。 日本は意外と海外で禁止されている食品添加物が条件付きで使用が認められているものがあり、これは避けたい添加物です...25Oct2016
食品添加物とは 私たちが日常にスーパーやコンビニ、その他のお店で買う食品には様々な目的で多種多様の食品添加物が使用されています。 我が国の食品添加物の種類は、国が動物実験で安全性を確認した指定添加物454品目、昔から使用されてきた天然由来の添加物365品目、動植物から抽出した天然香料、オレンジやグレープなど着色を目的にした一般飲食物添加物の4種類です。 それらの食品添加物は次のような目的でその使用量が定められています。 ① 食品の形を作るための食品添加物 豆腐の凝固剤、菓子を作るときの「膨脹剤」、中華めんに必要な「かんすい」、マーガリンなどのような乳化した食品に使われる「乳化剤」などがあります。 ② 独特の食感を出す為の食品添加物 ゼリーや...25Oct2016
オーガニック・有機野菜とは?オーガニック・有機野菜とは? 「有機農業」の目的は「自然と環境を守ること」です。 つまり、自然に育つ・自然に育てることが有機農業の基本的な考え方です。 日本の「有機農業の推進に関する法律」では、有機農業とは「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと、並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう」と定義づけられています。 オーガニック・有機野菜と言えるのは単に無農薬・無化学肥料で栽培された農産物ではなく、JAS法で定められた「有機JAS認定」を取得した生産者が基準通り生産し「有機JAS認定ラベル」が貼られた農産物に限ります。 ...24Oct2016
「有機野菜」と「無農薬野菜」の違い有機野菜とは・・・有機野菜は有機JAS認定基準に沿って ・無農薬・無化学肥料を使用しない ・畑には3年以上農薬や化学肥料は使用しない という方法で栽培されたものです。 無農薬野菜とは・・・ 一方、無農薬野菜とは「栽培期間中」に農薬を使用しないで栽培された野菜のことを指します。もし、栽培期間外に、つまり昨年の栽培で農薬を使った場合、農薬や化学肥料が土壌に残っていたとしても、今年度に農薬を使わなければ無農薬野菜として扱われます。ですから、無農薬野菜は自然な方法で栽培された野菜とは言い切れません。 無農薬野菜だからオーガニックというイメージがありますが有機野菜のように安心できる野菜とは言えないようです。 野菜を選ぶときに参考になるの...23Oct2016