私たちが日常にスーパーやコンビニ、その他のお店で買う食品には様々な目的で多種多様の食品添加物が使用されています。
我が国の食品添加物の種類は、国が動物実験で安全性を確認した指定添加物454品目、昔から使用されてきた天然由来の添加物365品目、動植物から抽出した天然香料、オレンジやグレープなど着色を目的にした一般飲食物添加物の4種類です。
それらの食品添加物は次のような目的でその使用量が定められています。
① 食品の形を作るための食品添加物 豆腐の凝固剤、菓子を作るときの「膨脹剤」、中華めんに必要な「かんすい」、マーガリンなどのような乳化した食品に使われる「乳化剤」などがあります。
② 独特の食感を出す為の食品添加物 ゼリーやプリンは独特の食感があります。このような食感を出すためには、食品を単に 固めるだけでなく、望まれる食感を持たせる必要があります。このために、ゲル化剤が使われます。
③ 食品の色に関わる食品添加物 見ただけで食欲を左右するほど、食品の色はその「おいしさ」と密接な関係があります。そのため、食品をよりおいしく味わうためには、食品が適切な色であることが求められます。このために、色に関わる食品添加物が使われています。その代表は、着色料です。その他に、漂白剤、発色剤などがあります。
④ 食品の味に関わる食品添加物 食品の「味」は、食品の「おいしさ」に最も貢献します。この味に関係する食品添加物には、次のようなものがあります。
・甘味料:食品に甘味をつける。
・酸味料:食品に酸味をつけたり、酸の強さを調節する。
・苦味料:食品に独特の苦味をつける。
・調味料:食品にうま味等をつける。
この他に、食品に香りをつける「香料」も使われます。
⑤ 食品の品質を保つために必要な食品添加物 食品は、保存している間に微生物によって腐敗したり、油脂成分が変化したりして、食べられなくなったりすることがあります。このような品質への影響を防ぐ目的で使用される食品添加物には次のようなものがあります。
・殺菌料:加工食品の製造に先立って、原材料に付着している微生物を殺菌
・除去する ために使用します。
・保存料:食品中の微生物やカビの繁殖を防ぐ目的で使用します。
・防かび剤:果物でのカビの発生を防ぐ目的で主にかんきつ類に使用します。
・日持向上剤:保存料や酸化防止剤ほど効果が強くありませんが、短期間、品質を保つ 目的で使用します。
厚生労働省が指定する食品添加物の使用量は動物実験を基に安全な人間の一日摂取量(ADI)を定めています。しかし、長期間、例えば子供や孫たちの世代まで蓄積された食品添加物が人体にどんな影響を及ぼすのかわかっていません。私たちは安心の為に食品添加物に対して賢い対応をしてゆく必要があります。それは、食品添加物の中でも危険と言われる添加物はできるだけ避ける、あるいは気を付けて日常的に口にしないとことです。
化学的に合成された食品添加物を含まないオーガニック食品はこの問題を解決する最良の方法といえます。
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